2011年3月11日、東北地方を中心とした広い地域で甚大な被害をもたらした東日本大震災。
この震災の後、仙台フィルハーモニー管弦楽団は、自ら被災しながらも各地に作られた避難所や街角などで被害に遭われた方々に寄り添い、慰問演奏活動を続けてきました。そんな仙台フィルの活動を応援し、2012年より被災地の復興を祈念し続けてきたコンサート『つながる心 つながる力 みんなでつくる復興コンサート』の開催が、今年度もロジスティード株式会社様の特別協賛のもと決定致しました。
本コンサートは「音楽の力による心の復興」をテーマに、お迎えするゲストや指揮者、演奏曲目まで、全ての公演情報を集約した特設サイト(http://minnadetsukuru.com)を中心に、コンサートを盛り上げるアイディアを募集し、その名の通り〝みんなで一緒〟にコンサートを創って参りました。今回も本コンサートの開始以来、皆さまから頂いてきたたくさんのメッセージと共に、震災の記憶を語り継ぎ、来るべき未来を切り開いていくコンサートを目指していきます。
2012年より続けてきた本コンサートは、15回目の開催となります。「音楽の力」を通じて、仙台フィルと共に「復興」への想いを繋いでいくコンサートに是非あなたもご参加ください。
今回のコンサートもロジスティード株式会社様に特別協賛を頂きます。本コンサートの趣旨にご賛同頂き、開催に向けてご尽力頂いた関係各所の皆様に心より御礼申し上げます。
公演名 | 「つながる心 つながる力 みんなでつくる復興コンサート 2026 supported by ロジスティード」 |
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■開催日 | 2026年3月7日(土) 開場 14時/開演 15時 |
■会場 |
名取市文化会館
MAP
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■出演者 |
演奏:仙台フィルハーモニー管弦楽団
プロフィール
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■主催 | TBSラジオ/tbc東北放送/キョードー東北 |
■特別協賛 | ロジスティード株式会社 |
■企画制作 | OTTAVA |
■問い合わせ先 |
キョードー東北 TEL:022-217-7788(平日13:00~16:00 土10:00~12:00 ※祝日除く) TBSラジオイベントダイヤル TEL:03‐5570‐5151(平日 10:00〜17:00) |
2025年3月1日土曜日
この日の仙台は2025年で初めて15℃を上回る温かさとなり、定禅寺通りには、散歩やジョギングを楽しむ人たちが数多く見かけられました。
午後3時、「みんなでつくる復興コンサート2025」開演。
“ハーモニー”をテーマにプログラムが組まれました。
昨年からまたオーケストラとして充実度を増した感のある仙台フィル、彼らから伸びやかな響きを導き出したマエストロ坂入健司郎さん、そして文字通り完璧でエモーショナルなヴォーカル・アンサンブルを聴かせてくれたLittle
Glee Monsterの6人。そして忘れてはいけない!卒業式から駆け付けてくれて、今年もみずみずしい合唱を聴かせてくれた仙台南高等学校音楽部合唱団。
世代もスタイルも違う100名を超える音楽人たちが、力を合わせて、心を合わせて「復興へのハーモニー」を響かせてくれたコンサートとなりました。
あれから半年あまり、「つながる心、つながる力 みんなでつくる復興コンサート2026」の開催決定のお知らせをここで発表できることを嬉しく、光栄に思います。
このコンサートのことをいつも気にかけて下さり、被災地への想いを絶やすことなくお持ちの全国の音楽ファンの皆さまのおかげです。感謝申し上げます。
そしてここからは毎年同じことをお伝えすることになります。
でもとても大切なことなのです。
このコンサートがどんな「想い」で生まれ、2026年の春にも開催できるのか?
東日本大震災被災地唯一のプロフェッショナル・オーケストラ、仙台フィルハーモニー管弦楽団の皆さんが最初の「復興コンサート」(という名前の慰問演奏会)を開催したのは、震災発生後、わずか15日後の2011年3月26日のことでした。
この頃、ライフラインはまだ一部しか回復しておらず、公共交通機関は止まったまま、ガソリンがないので自動車も出せない、食べ物が入荷したという情報に反応した人々が小さなコンビニに長い行列をつくる・・・そのような日々だったと伺っています。
「こんなタイミングに演奏会など開いてよいものか?」
「音楽家の出番は、もう少し後なのではないか?」
コンサート開催にあたっては、オーケストラの中でも意見が分かれたそうです。
数日に渡る長い話し合いの後に決まったこと
「でも我々にはこれしか出来ないから、とにかく一度やってみよう」
3月26日(土)午後、宮城野区見瑞寺(けんずいじ)境内にあるバレエスタジオを特設会場に開催された「第一回復興コンサート」には、小雪が舞う中、市内のあちらこちらから、予想を大幅に上回る人々が「歩いて」集まりました。会場に入りきれない人も多く、急遽2回公演になったほどです。
約1時間のコンサートを聴いた方々から、次々とオーケストラのメンバーにかけられたコトバ
「音楽を聴いている間は、地震や津波のことを忘れることができた」
「地震が起きてから初めて、涙を流すことができた」
音楽の力によって、人が「ひととき」人間らしさを取り戻した瞬間だったのです。
この日から、仙台フィルと東北の音楽家の皆さんの、おそらくは日本の音楽史に永遠に刻まれるであろう「復興コンサート」、被災地各地での慰問演奏会が始まりました。
地震直後は、避難所、病院、商業施設のアトリウムなどでそして仮設住宅や学校の体育館近年は、復興住宅の集会場や学校、公民館などで、復興コンサートは現在も、仙台フィルと宮城県の音楽家たちを中心に作られた公益財団法人「音楽の力による復興センター東北」を中心に精力的に続けられています。
その回数は遂に1,500回を超えました。震災から14年が過ぎた今も、3日から4日に一度の割合で「復興コンサート」は続けられていることになります。
当コンサート「つながる心、つながる力 みんなでつくる復興コンサート」は、音楽の力を信じて心の復興を目指す仙台フィルと東北の音楽家たちにエールを送ろう!
1年に一度、全国から集まって、仙台フィルの演奏を聴いて大きな拍手を送ろう!
このような主旨で震災の翌年2012年に第一回を開催、以降回を重ねてまいりました。
2026年は震災から15年を迎える年です。
そして3月7日(土)当コンサートを開催させていただく会場、名取市文化会館は、仙台フィルの「復興コンサート」にとって特別な会場、と伺っています。
第一回からしばらくは仙台市内で行われていた仙台フィルの「復興コンサート」は、4月から宮城県内の幅広いエリアで開催されるようになりましたが、仙台市内以外で、ほぼ最初に開催された会場が、他ならぬ名取市文化会館でした。
当時この会館は避難所となっており、閖上地区など近隣の被災者の方々が身を寄せておられました。広々としたホワイエには一面に段ボールの間仕切りが立っていたそうです。
2011年4月14日に仙台フィルの弦楽奏者4名(Vn:神谷未穂、山本高史、Vla:長谷川基、Vc:原田哲男 の皆さん)がこのホワイエで弦楽四重奏による「復興コンサート」を開催、音楽の力で復興への想いを被災者の心に届けたのです。
震災から15年の2026年に、この名取市文化会館でコンサートが開催できること、嬉しいと同時に、身が引き締まる思いです。
このコンサートは今回もタイトルの通り、「みんなでつくって」いきたいと思っています。
あなたが今、訪れてくれているホームページ「ミンナデツクルドットコム」が会議室になって、コンサートのアイデアを集め、それを元に仙台フィルの皆さんと演奏会の内容を決めていくのです。
「仙台フィルに演奏してもらいたい楽曲」「指揮者には誰が良いでしょう?」「ゲストにお迎えしたいのは誰ですか?」
このホームページの「応募フォーム」にアイデアをお寄せいただいて、同じくこのホームページでご覧いただける「音のコラム」という動画で毎週、ご紹介してまいります。
第一回目の「音のコラム」の配信は9月19日(金)を予定しています。
開催日まで6か月と少し、余裕があるようで、実際はあまり時間がありません。
一回目の「音のコラム」では企画会議の進め方などをご提案するつもりでおりますので、お時間のある時にご覧いただき、翌週からの企画会議にぜひご参加ください。
貴方のアイデア、あなたの選曲でコンサートが作られていきます。
そして2026年3月7日(土)、みんなでつくったプログラムを聴きに名取市文化会館に集まりましょう。
このコンサートは、みなさんからアイディアをいただき、それを元につくっていくコンサートです。
下の募集フォームボタンよりフォーム開き、項目を選択、ご意見・ご要望をお寄せください。
何時でも、何回でもお送りいただいて問題ございません。
いただいたアイディアは、コンサートプロデューサー斎藤茂による「音のコラム」で公開していきます。
今回もみんなのリクエストを演奏してくれる仙台フィル。楽団員の紹介や活動については、こちらからチェック。
仙台フィルハーモニー管弦楽団サイト
2026年3月も、仙台に集まって仙台フィルにエールを送りましょう!